子供はどうして嘘を付くのだろうと疑問に思ったことはありませんか?
どこで嘘を覚えるのだろう?嘘を付く原因とはなんだろう?
子供は嘘を付き始める年齢というものがあります。そして年齢によって嘘の理由も違ってきます。
今回はこの「嘘」についてお話していこうと思います。
目次
子供はいつから嘘を付きだすのか
一般的に嘘を付きだす年齢は言葉の語彙を覚えだした3歳くらいと言われております。この年齢になると知能も発達していき嘘がつけるようになります。
そして驚きなのが生後半年から1歳くらいまでの赤ちゃんも嘘を付きます。この時の嘘とは嘘泣きのことです。
どんなことで嘘泣きをするのかというと「抱っこしてほしい」「お腹が空いた」「おむつを替えてほしい」など訴える手段として嘘泣きを使います。
言わば話せない代わりに泣くという手段を使うので嘘とは言えないかもしれませんが、本当に泣いている場合と泣き方が違うのでそう言われています。
最初は泣き方の違いなんて区別付きませんでしたが、3人も子育てをしていると泣いたタイミングや泣き方などで訴えていることが分かります。
これは経験が必要なので経験を重ねるしかないですね。
なぜ3歳から嘘を付き始めるのか
先ほども説明した通り語彙の増加や知能の発達により嘘が付けるようになります。
これは成長の証でもあります。
嘘だからといって全部ダメというのではなく、まずは子供の成長を喜んでください。しっかりと知能は発達している証拠です。
嘘を付くためには、ある程度の思考力、記憶力、言語能力が必要です。その場の雰囲気など読めないと嘘を付くことは困難です。
このような知能の発達はだいたい3歳くらいになるので、3歳くらいから嘘を付くことを覚えます。
子供の嘘にはどんな嘘があるのか
特に気にすることのない嘘もありますが、それは子供と接してれば分かると思いますので今回は省きます。
では、気にしなければいけない嘘とはどんなものがあるのでしょうか。
・親に叱られないように付く嘘
・親に褒められたくて付く嘘
・親の真似をしている嘘
この3つの嘘はこれから成長していく過程で邪魔になりますので、慎重に対処していかないといけません。
・親に叱られないように付く嘘
これは自分でも悪いことをしてしまったことを理解して叱られないように付いてしまう嘘です。これは大人でもやってしまう嘘で一番多いものだと思います。
これは悪いことをしてしまった自覚があるので、叱る必要がない場面で叱ったりすると起きやすい嘘です。子供が自覚しているときは、それ以上に叱る必要はありません。
叱るか叱らないかは自覚しているかしていないかで決めても良いと思います。叱るだけでは子供は委縮してしまいます。
叱り方についてまとめている記事があるので、もし気になる方はリンクからご覧ください。
絶対にやってはいけない子供の叱り方トップ3
・親に褒められたくて付く嘘
この他にも親に構ってほしくてネガティブな嘘を付くこともあります。この原因は承認欲求です。親にもっと見てほしいという欲がこのような嘘を付かせます。これは愛情が足りていない、もしくは伝わっていない場合に起こります。
この時の対処法としては、もっと子供に意識を向ける。子供とのスキンシップをとるなど具体的な方法があります。ただ話をしっかり聞いてあげることも大事です。
子供の話をスマホを触りながら聞く、テレビを見ながら聞く等は意味がないのでやめてください。しっかりと話を聞くことが大切です。
・親の真似をしている嘘
これは自覚がないかもしれませんが、親はかなりの確率で子供に嘘を付いています。
例で言うと、「言うことを聞かないと鬼がくるよ」や「ちょっと待ってて」です。「ちょっと待ってて」と言って待っている時間がちょっとじゃないと子供が感じてしまえば、それは嘘になります。
その場合は「これが終わったら行くから待っててね」など具体的に伝えれば嘘ではなくなります。
この自覚なく使ってしまっている親の嘘を子供は受け取ってしまっています。
子供からしたら良し悪しもわからないので同じような嘘を付いてしまうのです。心当たりはありませんか?
子供が嘘を付いた時の対処法
子供が嘘を付いた時の対処法で今後の子供の行動が変わります。うまく導いてあげることが重要です。
では、具体的にどのようにすれば良いか説明させていただきます。
叱らないから話してと言ったら絶対に叱らない
これで叱ったら親も嘘つきになります。子供が勇気を出して言ってくれたら「ちゃんと話してくれてありがとう」と伝えてください。本当のことを話すことが良いことだと都度説明が必要です。
嘘を付かないで正直に話したときに褒める
この場合は正直に話したことのみ褒めてあげてください。それをしないと何を褒められているか分かりません。叱る部分と褒める部分のメリハリをしっかりとつけましょう。
なぜ嘘はいけないのかを説明する
そもそもなぜ嘘を付いてはいけないのか説明をする。これは子供にも分かりやすく説明しなければいけません。
説明したから良い。のではなく理解してもらうまでがゴールです。
小さい子供の場合はオオカミ少年のような寓話が理解しやすくて良いと思います。年齢にあった説明が出来れば子供にも伝わりやすいです。
厳しすぎる叱り方はしてないか
厳しすぎる叱り方をしていれば、当然子供は叱られたくないので嘘や隠し事をしてしまいます。必ず一旦理解を示してあげてから叱りましょう。
叱り方も感情的になってはいけません。淡々と説明するように伝えてください。
親の態度はどうか
子供はかなり低い年齢から親の様子やしぐさを観察しております。大きくなるにつれて誤魔化しもききません。
親が嘘を付かずに誠実な態度で子供と接することで子供はそれを真似してくれます。
子供は親の鏡です。背中を見せて育てるくらい、親は自分磨きが大事です。
まとめ
嘘と一言で言ってもなかなか奥が深い言葉です。これは子供だけのものではなく大人も同じく考えなくてはいけないテーマだと思います。
子供の嘘とはうまく付き合っていき慎重に対応しなくてはいけません。
ただ最初のほうの嘘は成長の証でもあるということを忘れないでください。複雑な考えを出来るようになった証拠です。
子供の嘘のことよりも自分が無意識に嘘を言ってないかがとても心配です。
それくらい無意識に親は嘘を付いています。
お互いに気を付けて子育てを頑張りましょう。