親は時に子供にとって深く傷つくことを言ってしまうことがあります。その傷は大人になるまで残る場合もあります。
親にはその自覚はないかもしれません。
あなたは親に言われて傷ついた言葉、未だに覚えていますか?
私は幸い覚えていません。言われなかったのか、ただ覚えていないだけなのか分かりませんが、思い当たるものがなかったです。
言葉とは「言うは鈍感、聞くは敏感」です。
今回は子供に絶対に言ってはいけない言葉を10個にまとめましたので見ていただければと思います。
子供にとって親はすべてです。
小さい時の親の影響は大きいです。言葉で成長を歪めてしまったり止めてしまったりします。
子供と幸せな生活が送れるように参考にしていただければ幸いです。
それでは早速紹介していきます!
目次
すごい!上手!
これは悪くなさそうな言葉ですが、あまりにも抽象的です。子供は何がすごいのか、何が上手にできているのか分からない時があります。
そして、抽象的に褒めるときというのは子供の話をあまり聞いていない時にします。
料理を作っている時など忙しい時に聞かれてもしっかりと対応できない。でも、ちゃんと応えてあげたい!そんな時に出やすい言葉です。
そこは忙しいかもしれませんが、一旦手を止めてしっかり聞いてあげましょう。それだけで子供は聞いてくれたと嬉しい気持ちになります。
決して、今は忙しいからやめてなど言わないように。子供は拒絶されたと思ってしまいます。
褒めるときは具体的に!
その方が圧倒的に子供が伸びます。
具体的に褒める例:子供とサッカーをしている時に次男がボールを蹴っていてドリブルが上手だねと褒めたところ。後日また一緒にサッカーをしたら、僕ドリブル得意だから見てと本当にうまくなっていました。
100点取ってすごい!1位になってすごい!
これが何故ダメなのか、分かる人もいるかもしれませんね。
これのダメなところは「結果」や「才能」だけを褒めるからです。
この褒め方が子供の成長にとってマイナスになってしまうことは有名な話です。
では何故結果を褒めてはいけないのか?それは、結果は自分自身でコントロール出来ないからです。
100点を褒められると、100点取ると喜んでもらえると子供は感じます。それは裏返すと100点じゃなかったら褒められなくなってしまうと感じさせてしまいます。
この状態に陥ってしまうと難しいことへ挑戦することを避ける傾向になります。
そして100点を取れなかった時に、100点取れなかった自分はダメな子だという思考になってしまいます。
そうならないように褒めてあげましょう。
具体例:「毎日勉強して頑張ってたよね。100点おめでとう」「緊張したのに最後まで走ってかっこよかったよ」など努力や頑張りにフォーカスして褒めてあげましょう。
そうすることで、次回も頑張ろうと思ってくれます。
褒めるときは結果などのコントロール出来ないところではなく
努力など子供がコントロールできる部分を褒めてあげましょう。
ちょっと待って
これはよく言ってしまう言葉第1位と言ってもいいかもしれません。
ダメな場面とは、子供が「ママ聞いて」と来た時に忙しいからという理由の時です。
ではこれの何が良くないかと言いますと、子供が何を感じて何を考えているか知れるチャンスなんです。それを棒に振ってしまっているからです。
何かを感じ、考えそれを伝えようとしているのです。これは子供の成長している証拠です。
聞いてあげることで子供が何を考えているのか知れます。
それに、少し時間を割いて聞いてあげれば子供は思いのほか早く満足してくれます。
聞いてほしいと来たときは子供の考え方が分かる貴重な時間だと思ってください。
ダメ!
この言葉を使う場面はたくさんあります。危険な場合の制限からこちらの都合の場合も。
危険な場面でのダメはしょうがないですが、時間的余裕があるのならばしっかりとダメな理由を教えてあげましょう。
そしてダメの良くない使い方は、危険がある等ではなく、親がしてほしくない行動をしたときに出る「ダメ」です。
例えば、ティッシュを出しまくっている、コップの水をこぼして手でパンパン叩くなどです。
ダメな理由が親都合の場合はなるべくやらせてみて様子を見てみてください。
ティッシュを出しまくったりするのは、きっとなんでこんなに同じところから同じものがどんどん出てくるんだろうと考えていたりしてます。
コップの水は叩くと何で水の形が変わるのだろうとか思っているかもしれません。
いずれも、好奇心からくる行動です。子供の好奇心を潰してしまうと大人になって好奇心を持てなくなってしまいます。
大人になってから「もっと好奇心を持て」と言われても難しくないですか?
そうならないように気を付けましょう。ただずっとやらせてしまうと大変なことになりますので、楽しんだなと思ったら終わりにしてください。
泣いて辞めない時は他に楽しいことを見つけてあげてください。
「ダメ」で子供の行動を制限しすぎないようにしましょう。
子供の行動を理解して望ましい行動に進んでいくように導いてあげましょう。
鬼が来る、お化けが来る
これは「言うこと聞かないと鬼が来る」や「早く寝ないとお化けがくる」などの使い方をしますよね。
これの何がいけないのか。それは純粋に鬼やお化けが恐怖の対象になってしまうからです。
これが後にトイレに一人で行けなくなったり、ママから離れなくなったりの原因になります。
そしてもう一つは、実際に鬼やお化けが来ないのに言い続けることで、オオカミ少年状態になります。
子供に嘘はついて良いのだという感覚にさせます。
このような否定文ではなく、早く着替えて公園に行こうや早く布団に入ったら絵本読むよなどプラスになるような声掛けを心がけましょう。
嘘について書いた記事がありますので参考までに。
目先の言うことを聞かせるために、恐怖の対象を作ってしまうのは可哀そうです。
早くお布団に行ったら絵本を読む。このようにポジティブにポジティブをかけるような声掛けが有効です。
男の子でしょ。お兄さんなんだから。
これは私自身も気を付けなくてはいけないなと思っています。つい口に出してしまいます。
これは男の子なんだからこうするのが当たり前という固定概念をうんでしまいます。男の子だからとか、女の子だからという考え方はもう古いです。
それは子供自身が自分で考えれば良いことで親が決めることではありません。
兄弟におもちゃを貸せて褒めるときも「貸せるなんてお兄さんだね」ではなく「貸せるなんて優しい子だね」と褒めてあげてください。
兄弟で弟の場合は自分は弟だからいつも貸してもらうだけでいいと勘違いしてしまいます。
男の子だから、女の子だからという考え方は古い。
そういった固定概念を持たせないことで自分で考えてもらう。
ちゃんとしなさい!
これは最初の方に説明した「すごい、上手」とかと一緒で、抽象的な言葉というところがいけません。
親の「ちゃんとして」と子供の「ちゃんとして」は同じでしょうか?
子供なりにちゃんとしているのに親に怒られたらどんな気持ちになるでしょうか?
ちゃんとしてを具体的に伝えることで、かなり改善されます。
ちゃんと勉強しなさいと言うのではなく、他のことは気にしなくて良いから問題を読んでノートに答えを書いてねなどです。
この伝え方だと、やるべきことは具体的にわかりますよね。
親の「ちゃんと」と子供の「ちゃんと」が同じにはなるとは限らない。
具体的に伝えてあげる。
いつも○○
これは後ろにつく言葉を強調しすぎてしまうため、使い方を気を付けるべき言葉です。
例えば、「いつも言うことを聞かないんだから」「いつも片づけないんだから」などです。
しっかり言うことを聞くときもあるし、しっかり片付けをするときもあります。それを否定してしまう事になります。
そうすると子供は「いつもじゃない」と反発したくなりますよね。
これだと話の論点がズレてしまい伝えたいことが伝えられません。
不用意に言葉を強調することなく、伝えたい言葉だけを伝えた方が伝わります。
不用意に言葉を強調しない。
気持ち悪い
これは相手を否定する言葉であり、悪口です。
例え鼻水を垂らしていようが、よだれを垂らしていようが気持ち悪くありません。
もし子供が不快な行動をしたりしても、気持ち悪いなどと言ってはいけません。
何故その行動が人を不快にしてしまうのか具体的に伝えてあげてください。
子供は面白いと思ってやっているかもしれません。分かっていないという前提を決して忘れてはいけません。
このような言葉は子供の心に悪影響を与えます。自己否定が強くなったり、他の人に同じように言うなど攻撃的になったりと良くありません。
つい口にしてしまいそうですが必ず言わないでください。
自分が言われて嫌なことは、子供にも絶対に言ってはならない。
ゲームをやめなさい
え?なんでこれは言っちゃいけないの?と思う方がほとんどだと思います。
詳しく説明すると長くなってしまうのですが、まずゲームが悪いと誰が決めたのかって話から始まってしまいます。
それについての記事がありますの是非読んでみてください。
ゲームが悪いという考え方は固定概念です。
どんなことにもメリット、デメリットがあります。ゲームももちろんあります。
今回はゲームのメリットですが、こんな研究結果があります。↓
ゲームをしていない子よりゲームをしている子の方が想像力が高い、数学やサイエンスに必要な認知力、推論力が高まると言われております。
これは外で運動すると運動能力があがるのと同じですね。
また、ゲームをする時間を自分でコントロールさせることも今後役にたちます。
また最新の機械に触れることも子供にとっては良い刺激になります。
これからの時代はいかに機会を使いこなすかが大事になってきます。
そしてゲームをやる時間を自分で管理させることで、将来的に自己コントロールにも役に立ちます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
親の何気ない一言が子供にたくさんの影響を与えています。
どうせ影響を与えるのであれば悪い影響ではなく良い影響を与えましょう。親が意図してないメッセージも子供は受け取ってしまうかもしれません。
子供にはとにかく抽象的な言葉を使うのではなく、具体的に子供が理解できるように伝えてあげましょう。
それが育児がうまくいくコツです。
みなさんも言葉に気を付けて子育て頑張りましょう。